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かさかさ……と、靴の先に茶色く乾燥した落葉が当たった。
紅葉の似合う晩秋というには少し早いが、夏の太陽に灼かれすぎた葉は早く落ちてしまうのだろうか。
かさかさに渇いた葉はもう色の名前を当てはめるのも可哀想なほど色褪せてしまって、瑞々しい命の匂いはもうしなかった。
そこに、自分のどこか生き急ぐ感じを重ねて、物悲しい気分になる。
「シロちゃん」
錆びたドアを重そうに開き、コンビニから芽衣が出てきた。
別にいいと言ったのに、俺の寝酒の為のアルコールが切れているからと言ってきかなかった。
毎晩一杯やるわけじゃないが、ないと少し心もとない感じではあるから、ありがたいんだが。
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