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言いながら、うつむいて地面を見つめる。
所在なさげな仕草の中、赤い舌がちろりと覗き、芽衣はまたソーダバーの表面を舐めた。
大人の彼女なら、「じゃあ俺らもオトナの時間潰し」とか言って、その舌を軽く含んでやるんだが。
芽衣だと思うと変な気が起きないこともないのだが、いかんせん少女の姿だ。
俺はロリコンのケはないらしい。
頭で妙なことを考えるだけで、この手を実際彼女に伸ばそうなどとは思えなかった。
たかが数年の差、されど数年の差。
10代から20代の間に得るものは、その後の人生を決定的にするんだろうな、と今更ながら思った。
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