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もし俺が芽衣の最初の男になれたのなら、彼女が味わってきた痛みから、守ってやれたんじゃないだろうかとか。
そういう、妄想のような幻想だ。
それが女という生き物の幸せなのかどうかは判らないが、男の欲望の根っこはそれだ。
ただ、やけに下半身の反応が良いから説得力がないだけで、男の心というのは女が思うよりずっと純にできている。
自分だけを見ていて欲しい。
甘えるのも甘えられるのも、自分だけ。
そこまで突っ込んでしまえば、男も女もそう変わりはないはずだろ──と個人的には思う。
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