【番外編】シロちゃんのありえない体験-1

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   そんなはずはない。  そんな失敗、学生じゃあるまいし、やらかすわけが……。 「早く。近所のオバハン達に見つかったら、ケーサツ呼ばれるよ」 「いや、それは……」 「ほれ」  ぐいっと両手を引っ張られ、無理やり上半身を起こされる。  どうやら明るいらしい。目を開けられずに、彼女の助けを借りながらなんとか起き上がる。 「……いてて……」  自分の身体でできた影の中で、なんとかうっすらと目を開ける。  目の前には、固く整えられた乾いた土。 「……俺、なんでこんなところに?」 「知るか」 .
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