1129人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「七海っ!」
もう少しで④番出口に入れるからがんばろう。
あたしは追いつかれないことをひたすら祈り、
ついにカツカツと靴音をたて走り出した。
肩にかかるショルダーが重い。
ああ、もうっ!
パソコンを持って走るはめになるなんて!
「あっ…」
腕を掴まれた…と思ったら、
強引に相手の方へグイ、と引かれた。
あ…………?
向かい合わせになって
その人と目が絡み合った時、
デジャビュのような不思議な感覚に襲われ、
あたしの脳裏に何かが浮かびかけた。
以前も、
これと似たようなことが
あった気が…する……?
最初のコメントを投稿しよう!