第3話

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「七海っ!」 もう少しで④番出口に入れるからがんばろう。 あたしは追いつかれないことをひたすら祈り、 ついにカツカツと靴音をたて走り出した。 肩にかかるショルダーが重い。 ああ、もうっ! パソコンを持って走るはめになるなんて! 「あっ…」 腕を掴まれた…と思ったら、 強引に相手の方へグイ、と引かれた。 あ…………? 向かい合わせになって その人と目が絡み合った時、 デジャビュのような不思議な感覚に襲われ、 あたしの脳裏に何かが浮かびかけた。 以前も、 これと似たようなことが あった気が…する……?  
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