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「……リボン君」
しまった。
声のトーンがいつもと違う。
さっき私は止めたつもりだったけど、あれじゃほとんど全て言ってしまったような物。
「あの、申し訳あ」
「明日はお弁当が良い」
「……へ」
「可愛いお弁当箱を買ったんだ。是非ともそれを使いたいんだよ」
やっぱり、私の話なんて聞いてない。
まあ、今回は蝶々とご飯に助けられたみたいだけど。
「かしこまりました。ご命令ですからね。何を入れるか考えておきます」
世界が終わるその日まで、私はきっとお昼ご飯に悩んでるんだろうな、きっと。
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