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「たく!!!俺を置いてくなよっ、…ん?誰だ、こいつ」
おぉぉぅ…どうする!?
変に自己紹介なんてしたら副会長のように親友設定にされてしまう!!
云々考えていて返答をしないでいると、転校生が、
「ム、無視すんなよ!俺のこと嫌いなのか?」
昴「へ?」
「き…嫌うなよぅ……一人は…やだから……なぁ!」
俺より背が少し低い転校生は、ウルウルした瞳で、眼鏡ごしに俺を見る。
な、なんだこの転校生…!?
本当に王道なのか!?
いや、違うだろ!!
絶対違うだろ!!!
なんだよこのウルウルした瞳!
しかも一人はやだとか、可愛いな!
昴「あ、安心しろ、別に嫌っては「マジか!?良かった!じゃあお前今日から俺の親友なっ!あ!!お前、副会長だっけ?やっぱ俺の親友はこいつにした!!」…(゚∀゚ )」
MA☆JI☆KA
昴「つーわけで、見事転校生の親友にされました」
庵「…その転校生がそれ?」
昴「いえす」
あのあと副会長にはんば無理矢理転校生を押し付けられ、どうするか迷ってると転校生が抱き着いてきて、離れないから仕方なく庵のもとへ戻ってきた。
副会長タヒね。
そしてフラグ回収を失敗した自分よ、恥を知れ。
庵「………取り敢えず離れたら?」
「やだ!!!お前誰だ!」
庵「鮫織 庵、昴の親友だ」
庵がそう答えると、転校生がピクッと反応した。
「……親友…?なんだそれ?昴の親友は俺だ」
まるで地の底から響いてくるような声だ。
昴「あのな、親友っていうのは何人かいるもn「親友は一人だけだ!!昴の親友は俺だけだ!!!お前じゃない!」
庵「………何様のつもり、今日知り合ったキミが昴の親友?…ふざけないでよ」
い………庵が柄にもなく怒ってる…!?
「ふざけてるつもりなんてない、お前こそ俺の昴の親友なんて軽々しく言うな」
バチバチバチバチ、
二人は俺を挟んでにらみあっている。
なんだこれ。
モテ期か?モテ期なのか?
怖いっ、誰か助けて!
そんな俺の助けの呼び掛けを聞きつけたのか、後ろから声が。
「おーおー、んなとこで何してん?まさかその二人に迫られてはるんか?爆笑やわwww」
…………虎…。
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