第1話

2/2
前へ
/2ページ
次へ
蝶 君がいないなら僕は 蝶になりたいとさえ思うほどです。 君に少しでも見ててもらいたいから。 僕が君に捧げた愛をもういらないって 言うんなら、春の空へ窓を開けて 風にのせて捨ててください。 僕は羽を精一杯広げてそれを優しく 包み込むから。 だから僕がまた生まれたその時は 有害だからと踏み潰して下さい。 それが間違いだとしても。 そんなことをできない君だと僕は 知っているのに。 それでもそう思ってないと 僕は綺麗に飛べそうもなくて。 羽ばたき出すよ君の元から。 歩き出すから。僕はこれから。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加