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「おまえ…あのヨシオカをオレにすすめるのか!?」 「…はい。もう、いたしかたないかと…」 大臣が言って、うやうやしく頭を下げた。 ―――ここは、セイント・セイウン国。 実り豊かな国。 商いも盛んで、城下は活気づいている。 他国がうらやむような国で、さらにこの国のオオミヤ王子はみんながみんな、一目見て心奪われるほど、容姿端麗な王子だった。 その上人柄までよく、国民にも慕われていた。 …ただ他の国は、あまりにもできたこの国を妬んでいた。 .
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