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そのため、近々戦争が起きるのではないかと、大臣はひやひやしていた。
武力だけは今一つのこの国。
大臣は他国との友好を深めるべく、オオミヤ王子に政略結婚を促したのだった。
「…しかし、ヨシオカは男であろう」
オオミヤ王子が眉をひそめると、大臣は更に頭を下げ、
「…いたしかたないかと」
と、同じ言葉を繰り返した。
(いたしかたないって…)
ありえない、とオオミヤ王子は思った。
オオミヤ王子と、謀略の得意な国のヨシオカ王子は仲が良かった。
(…仲が良い…?)
オオミヤ王子は少し思い直し、考える。
…確かに友人ではある。
会ったときはゲームをしたり、時には女の子をかどわかしたりして、楽しいっちゃ楽しい。
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