1200人が本棚に入れています
本棚に追加
気の優しい王子は、その様子を見て苦悶の表情を浮かべた。
大臣は王子のつらそうな表情を目にし、小さく息をのむと、決心したように口を開いた。
「…もう一つ、苦肉の策が…」
「なんだ、言ってみろ」
ヨシオカ以外ならいけそうな気がすると、オオミヤ王子は大臣を促した。
「…敵対する、タカサト王子は…」
「!!」
思いもよらぬ大臣の言葉に、オオミヤ王子はぞっとした。
「無理だ」
考える間もなく否定する。
.
最初のコメントを投稿しよう!