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タカサト王子というのは敵対する国の王子で、その国の戦闘力は宇宙一であると評判高い。 それゆえにか、そこのタカサト王子は短気でわがまま、すぐに剣を抜く人間だ。 温厚なオオミヤ王子は、その野蛮な王子が大嫌いであった。 「…あれは人間ではない。ケダモノだ」 「…確かに」 「あれと結婚などしてしまったら、この国は必ず喰われる」 「確かに」 オオミヤ王子の言葉に、大臣は項垂れる。 どうしてあんな王子の名前を出してしまったのかと、心の底から反省した。 そんな大臣を見、オオミヤ王子は大きく息をついた。 (どうしたものか…) .
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