番外編1

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◇◆野々宮 真琴◇◆ ついにこの時期がやってきた。 テスト二週間前の今日、私たち嵐野学園執行部(言わば生徒会)のメンバーは部室に集合し、勉強会をすることになった。 私にとってこの学園生活最初のテスト… いい点取れるか心配になる。 勉強を始めて10分も立たないうちに成績トップで会長の柳 将吾(やなぎしょうご)が、科学バカの金壷 昌也(かなつぼ まさや)に質問していた。*本編参照* 「なぁ、金ちゃーん。これどう解くの?」 「学年トップが珍しいじゃねーか。 悪いもんでも食ったか?」 「いやー、最近授業に集中できなくてさー」 「やっぱり食ったか。今すぐ吐け。体外に出すんだ!」 「俺の扱いひどくない?!食の衛生管理はバッチリだよ?!」 何の話ですか。 一体どこからそんな話できるほどの余裕が出てくるの? 「ここの問題なんだけどさー、」 「ここの公式使えばいいんだよ馬鹿野郎。ってかそれ、まだ基本問題だぞ」 「ま、まじか……」 ショックを受ける柳先輩。 学年トップは大変だなぁ。 自分も勉強はあまりできないが、つい人事のように見てしまう。
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