ドS現る

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 先生を背負ってみると……。 「あ、軽い」  逆に重いって言うのも失礼だが、本当に軽いんだよ。  そして、甘い香りもする。女の子ってみんな良い香りがするのか?  ……待て、そんなことはどうでもいい。 「先生、家はどっちですか?」  ツンツンと頬をつついてやる。  おお、柔らかくてこれはなかなか……。  つまんだり引っ張ったりすると楽しいぞ。 「ん~、そこをまっすぐぅ~……」  おい、言葉と寝息が続いてるぞ。  どうやら今度こそ完全に眠ってしまったらしい。  ていうか、本当は家の場所わかってたのかよ。  とりあえず俺は彼女の言葉を信じて進むことにした。
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