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俺の目の前に『風音』の表札。
しばらく歩き続けたら本当に着いちまった。
さて、このだらしない人間を起こさねば。
「起きてください。着きましたよ」
再び頬をつついたり引っ張ったりする。
ぐぬ……なかなか起きないな。
「そうか、起きないなら……!」
さらに強く引っ張ってみると、驚きの展開が。
「あんっ……ん、もっと……」
もっと?! 何故かおねだりされたんですけど!
一体どんな夢を見ているのだろうか。
「いいわ、それ。すごくいい……」
反応がリアルすぎて寝言に聞こえないところが怖い。
Sだと思ってたけど……実はMだったり?
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