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「それで一週間も腹痛で動けなくなったのはどこの誰だ?」
「うぐっ! ちくしょう……」
悔しそうに唸りながら大人しく帰っていく光佑。
まあ、あんな奴でもいいところはある……と思う。バカだけど。
……ん、あれは……?
「こっちにおいで、いい物あげるから」
誰かが道に座り込んで猫に話しかけているようだ。
頭上に疑問符を浮かべながら、俺はその人物に近づいていく。
「さあ、お食べ。美味しいよ?」
どうやら猫に食べ物を与えているらしい。
こんな時間にこんなところで何をしてるんだか。
気付かれないように横から覗き込むと……。
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