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ドキッ――
「ッ――!?」
俺の知っている『彼女』が優しく微笑んでいる。
その横顔はとても可愛らしくて、思わず胸が高鳴ったのだ。
ちなみに俺は生まれてこの方、恋愛などしたことがない。
女性自体にも興味はなかったのだが、目の前の女性の笑顔には不思議と魅力を感じた。
「どんどん食べろ。そしてアタシを敬え。そのままアタシの奴隷となって……ハァ、ハァ……。これが……これが人間だったらなぁ……!」
なんかハァハァ言い出した!
さっきの魅力的な微笑みはどこへやら、今度は不気味な笑みをその顔に貼りつけている。
……一瞬でもドキッとした自分が恥ずかしいぞ。
「アタシの言いなりになったそいつにどんなことをさせてやろうかしら。フフッ、フフフフフ……!!」
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