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「驚かせたつもりはないんですけどね。ていうか、こんなところで何してるんですか?」
聞くのが恐ろしいが、一応聞いてみよう。
「ちょっと酔い覚ましにね♪」
服のポケットから潰れた空き缶を取り出した彼女は、風音 葵(カザネ アオイ)。俺のクラスの担任だ。
彼女の言葉を聞いて少し安心。
純粋無垢な可愛い動物を洗脳していたわけじゃなくてよかった。
「酔い覚ましってことは、家はこの辺りに?」
「う~ん……知らん」
知らん、じゃねえよ。この不審者め……。
「というか、キミ。酔った女性の家を聞くなんて、一体何をするつもりなのかなぁ……?」
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