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「実際そんなもんかね~、やっぱり。アタシだって、ある時突然って感じだから……」
不意に遠くを見つめて懐かしそうな表情を見せる先生。
きっと彼女にとって『夢』は強い意味を持つものだったのだろう。
だが、俺は深く考えることもなく質問してしまった。
「先生はどうして教師という道を選んだんですか?」
その言葉に返ってくる予想外の反応。
彼女は驚いたように目を見開き、固まってしまった。
……あれ? なんか重要なことだったのか?
「えっと……」
明らかに動揺している様子。
なんだか申し訳ないことをした気分だ。
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