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そろそろヤバいなって思い扉から一歩離れた場所でうずくまる。
扉の前で丸くなってたらカナちゃん出られないもんね。
俺超優しい!超頭いい!
「何ブツブツ言ってんの…」
俺が必死ではちきれんばかりの尿意を誤魔化そうとしてたらなんか声が聞こえた。
声の主は妹でした。
超可愛い。
「おぉうカナ、おっきいほうでしたか?」
家族だし日常会話くらい交わすべきだと思っていたのに叩かれた。
「やかましい。つか女の子座りとかすんなよ、気持ち悪い」
俺悪くないのにまた叩かれた。
うちの妹はたまに酷い。
「秘技、女の子座り。これをやると女の子の気持ちがわかったりわからなかったり。一緒に女の子やりませんか?」
蹴られた。
痛過ぎるのでやめてほしい。
「私は女の子だ」
「うそっ!?」
トイレの中に投げ飛ばされて便器にジャストミート。
どうせならもっと自由に高く飛んでみたかった。
低空飛行は怖い。
「うぅ…カナが酷い」
「酷くない」
うちの妹は会話のテンポが早い。
何を言っても即座に返ってくる。
でも内容があまりにも辛辣。
時々漏らしそうになる。
「そういえばおしっこしに来たんだった」
そのまま立ち上がって用を足そうとしたら後ろからナイフ的なものが飛んできた。
目の前の木でできた窓枠に刺さって某コメディアンの名前のような音をたてている。
「ドアくらい閉めろ馬鹿兄貴」
そう聞こえた直後凄い音をたててドアが閉められた。
「しめられたってなんかエロイね」
「黙れ馬鹿」
まだ居たみたいで怒られた。
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