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「訳は聞かずに、ペーパーナイフを持っている男の子の匂いを追って。」
二匹の狼は僕に近づき匂いを嗅ぐ、そうすると直ぐに二匹は僕達がやってきた道に戻って行った。
「それじゃ、行くわよロゼット君、カイリ君、フローラちゃん」
そう言い鈴さんは二匹の狼の後を歩く。
それに続き僕達も鈴さんの後を追いかける。
………
……………
…………………。
しばらく歩くと二匹は止まった。
「どうしたの?」
そう僕が聞くと、鈴さんは身構えた。
「モンスターが来るわ、しかもこれは今までのと各違い。」
鈴さんはまたカードを取り出し僕達に向かって投げた。
「さぁさぁ、お出でませ、現れ出ませ!癒しの乙女!マーリア!」
今度はカードから透き通った美しい女性が現れ、僕達の体を通り抜けると消えて行った。
女性が通り抜けた瞬間、体が軽くなりケガも消えていた。
もしかして、鈴さんって凄い?
鈴さんを見ると、さっきより怖い顔で森の奥を睨んでいた。
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