プロローグ

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ぺらぺらと紙をめくる音が暗いこの場所に響いていた。 暗いと思っていた所に光が見える。 光を求める虫のように近づいて行く。 その光の下に小さな子供がいるのが見える。 小さな子供が光の下で、挿し絵のない本を読んでいた。 「やぁ、こんなところで本を読んでどうしたんだい?」 子供は驚いたようにこちらを見た。 そして自分自身も驚いた。 この子は何なんだ……………。 目の前の子供をみて私は恐怖した。
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