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ハラハラと舞落ちる落ち葉をザッザッと箒で掃いていた。
そこに一人掃除をサボっていた男の子が、ちりとりを構えている僕と、そのちりとりに落葉を入れている女の子にこう話を切り出してきた。
「なぁー、知ってるか?光る木の話ってやつ」
「なぁにそれ?」
隣の女の子が箒を持ちながら、話を切り出した男の子に訪ねる。
女の子の名前はフローラ、おっとりしたマイペースな子。
耳と尻尾が猫みたいな種族、ラーニャ族の子で幼馴染みの一人。
話を切り出してきた男の子はカイリ、元気いっぱいのガキ大将。
我侭で傲慢、でも友達思いの優しい奴。
エルフで耳が長く、頭もいい。
そしてカイリも僕の幼馴染みの一人。
頬に軽く痛みを感じ我に返る。
「おい!ロゼット!話聞いてたか?」
そう言うカイリの手は僕の頬を摘んでいた。
「ほへん、ひいへひゃかった……………」
「ったく!ロゼットはホントどん臭いな!」
「ほへん」
「まぁ~ロゼット君は昔っからね~、ぼーっとしていたから今更だよぉ」
「………そう言えばそうだな。」
ぱっと手が僕の頬から離れた。
フローラは良かったね~っと微笑んでいた。
うん、フローラの性格で付け加え、天然の毒舌家。
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