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西の門に到着。
意外と誰にも出会わなかった。
いや、西側はスラム街だから誰にも合わなくって良かった。
お金に切羽詰った大人にみつかったら何されるかわからないしね。
さてと!
「まだ直されていなかったら、確か…………あった!」
門には子供一人が屈んで通れるぐらいの穴が空いていた。
「よいしょっと!」
立ち上がり、辺りを見回す。
誰もいない…………。
僕はそのまま“迷いの森”と呼ばれる薄暗い森の中に入っていった。
………
……………
………………。
1時間後。
僕は立ち尽くしていた。
まぁー、何と言うか…………
何でこの森が“迷いの森”と呼ばれているのか分かった…………。
はい、察しのいい方はお分かりになっているはず…………。
僕、大ピンチ。
迷子です。
「誰か助けて…………。」
誰も聞きもしない言葉を吐いて、やばい………涙が出てきちゃう………。
僕は泣きべそをかきながらも前へと進んだ。
すると微かに人の声が聴こえる………。
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