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月光が柔らかく差し込む森に、美しい歌声が木霊していた。
声の方に導かれるように進むと、一人の少女が淡い光を放っている木を前に歌を歌っていた。
もう少し近くで聴きたい。
そう思い一歩前に進んだ瞬間ー………
“パキッ”と軽い音がし僕はギョッとなり足元を確認した。
どうやら枯れ枝を踏んでしまい音がなったみたいだ。
歌がいつの間にか止まっていた、僕は少女のことを思い出し少女の方を見る。
「あっ…………」軽く目が合った。
青空みたいだった。
少女は後ろを向くと走っりさってしまった。
僕はと言うとぼーっとその場に立ち尽くしているだけだった。
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