ロゼット~1~

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月光が柔らかく差し込む森に、美しい歌声が木霊していた。 声の方に導かれるように進むと、一人の少女が淡い光を放っている木を前に歌を歌っていた。 もう少し近くで聴きたい。 そう思い一歩前に進んだ瞬間ー……… “パキッ”と軽い音がし僕はギョッとなり足元を確認した。 どうやら枯れ枝を踏んでしまい音がなったみたいだ。 歌がいつの間にか止まっていた、僕は少女のことを思い出し少女の方を見る。 「あっ…………」軽く目が合った。 青空みたいだった。 少女は後ろを向くと走っりさってしまった。 僕はと言うとぼーっとその場に立ち尽くしているだけだった。
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