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「…………はっ!」さらに我に帰る。
「道を聞けなかった!!ちょっ、追いかけよう!」
とは言ったものの………もう影も形も見えない………。
僕は落ち込んでトボトボと少女がいたあたりに足を運ぶ。
「これって…………。」
目の前に現れたのは淡く光る木。
「これか~光る木………。」
確かこの木って父さんから聞いたような~…………。
えーっと確か“提灯木”別名“ランタン樹木”大昔はこれが街にあって、夜の街を照らしていたって………。
でも街が発展してからは切られたって父さんは言ってたような………何でこんなものがここに?
んー………考えてもどうにもならないか。
どうしよう、このまま迷子まなのかな?
僕は上を見上げた。
星空が綺麗だ…………。
そう言えば、提灯木の他にも昔の旅人は星を見て暗い夜道を歩いていたって話をしていた気がする。
えーっと、思い出せ~………
「あっ!…………思い出した!」
お月様の右下の一番に光っているあの星だ!
「やった!帰れる!!」
僕はあの星を頼りに家へと帰っていった。
まぁー………途中モンスターとエンカウントしたり、木にぶつかったりと散々だったけど……………。
さらに散々なのは家の前にお母さんと近所の人達がいて、僕を探しに行こうとしていた事。
あの後、皆さんから大目玉を喰らいました…………。
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