♂総隊長と隊員と生徒会♂

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「と、まぁ冗談はこれくらいにして。」 ぜってぇ本心だっただろ。 目がマジだったからな。 「靱ちゃんはイケメンだから僕達は大歓迎だよ!」 杉田先輩は、にこっと笑うと俺の腕に抱き着いてきた。何故かアレキサンドリューまで。 しかし皆さん覚えているだろうか? 俺の腕の今の状態に。 どうして保健室なんかに向かっていたか。 そう。 右腕折ってるからだよ! 故に… 「い"ってぇぇぇ!!」 こうなりますね。 皆さん答えられましたかー? ここテストに出るぞー! って!んな現実逃避みてぇなことしてる場合じゃねえよな。 俺の悲痛な叫び声にビクッと肩を揺らしては咄嗟に離れた杉田先輩。 あー、可愛いー 小動物みてぇ。 俺とそんな身長変わんねぇけど。 ただ、最悪な事に折れてるのは右腕。 杉田先輩の方じゃなくて、アレキサンドリューの方。 あのバカ力のアレキサンドリューの方。 桐火を回し蹴りでぶっ飛ばしたアレキサンドリューの方。 当の本人は… 「Way??ナニゴトデスカ?ママゴトデスカ?」 きょとんとしながらコテンッと小首を傾げてる。 腕を抱き締めたままで。 確かに可愛い!金髪と緑の大きな瞳、そして俺とそんな身長変わらねぇ。 そんなのがコテンッと小首を傾げてるんだぞ!? 可愛いに決まってる! ただ、腕いてぇわ! なんだこのバカ力!顔とミスマッチ過ぎるだろ!! 「いたいいたい!離せって!そっち折れてるから!」 「オレテル?オー!インテルハイッテル!」 「ちげぇよ!インテル入ってねぇわ!…じゃなくて!折れてるの!骨折!分かる?」 「コッセツ…?オー!ワカリマシタ!タイヘンネー」 「……いやいやいや!本当に分かってる?いい加減その腕離して!靱にゃん怒るよ?つか泣くよ?」 全く離しやがらねぇ! それよか、更に力いれてやがる!!
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