川 ﾟ -ﾟ)の『正義』は砕けないようです

それは『延長する者』

カツ……カツ……カツ…………

無機質な廊下に響きわたる足音2人分

ここは『ヴィップ留置場』

T都ヴィップにある留置場である

警官「名前は素直氷華(ひょうか)。21日前に傷害の罪で拘束されています」

(　　ω　)「勾留期限ギリギリじゃあないか。現場が凄まじかったのか？」

警官「はい。男性３人を死ぬ寸前まで痛めつけています」

警官「しかし、3人はこの辺ではたちの悪い半グレ。しかも金属バット等の武器を所持していました」

警官「対して、素直は『素手』。武器は一つも所持しておりませんでした」

(　　ω　)「そして１９歳の未成年と来た。相手が被害届を出してないなら、不起訴処分で釈放でいいだろう」

警官「しかし素直はここから出ようとはしません」

警官「『悪霊に取り憑かれている』と言っています」

(　　ω　)「悪霊ねぇ……」

警官「どう思われますか？杉浦課長」

(　ФωФ)ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ　ゴ