それは『延長する者』

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2人はとある牢獄の前に到着した 切れかけのライトでは辺りは薄暗くしか照らせず、中の様子は薄っすらとしか分からない だが、それでも他とは違うということは十分に分かった 牢獄の中には『大量の書籍』。それにどこから手に入れたのか『ラジカセ』があり、そこから微かに有線放送が流れてくる ( ФωФ)「ここは私物の持ち込みを許可してるのか?」 警官「いいえ。禁止であります。しかし、どうやって持ち込めたのか、誰も分かりません」 警官「それがより一層不気味に感じられます」 ( ФωФ)「……ふむ………」 「で?お前は誰よ?」 不意に牢獄の中から声がした。 それが『素直』の声で、杉浦に話かけたのは直ぐに分かった ( ФωФ)「……我輩は警察の者だ。君の身元引受人としてやってきた」 「身元引受人?私の?」 ( ФωФ)「そうだ」 「消えな。お呼びじゃあないんだぜ」             
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