2/3
前へ
/598ページ
次へ
 銃声    大砲    馬のいななき    倒れて行く軍服の兵士  砂煙  ひゅんと銃弾が頬をかすめる  火薬の臭い      ああ………  もう終わりかな  あの人はまだ戦っているのだろうか  私はいつまで  彼らに恋焦がれて  ここにいるのだろうか  おいて行かれるのは  辛いことだと知ってしまったから  最後の一人まで見送ってやるって約束した  本当に男は弱いからね  最後の一人を見送ったら  きっと夢は覚めるから  だから
/598ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1383人が本棚に入れています
本棚に追加