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冬の朝ってどうしてこんなに布団が気持ちいいんだろう。
ぬくぬくふわふわ
「………い」
あ、お兄ちゃんの声がする。
大学まだ春休みだっけ?
「……おい」
「もう少し寝かせて……お兄ちゃん」
「おい!福田睦月君……」
「!?」
目の前に顔に絆創膏を張った沖田総司の顔!?
「わっ!」
飛び起きて、お互いの額を強打した。
「痛ったーい!?なんで沖田総司がここに……!」
「………お前石頭だな」
あれ?まだ、夢をみている。
すっかり夜になっていて、部屋の隅で小さなあかりがぼんやり部屋を照らしていた。
私は、沖田総司の布団に寝ている。
「あれ?沖田総司さん!寝てなきゃだめじゃないですか!」
あわてて飛び起きて、布団から出る。
「福田睦月君に、蹴って追い出されたんだけど」
私の寝相が悪いのは家族でも有名で……
「すみません………どうぞ休んでください」
沖田総司は困ったように頭をかいて横を向いた。
「着物………はだけてるから、直してくれる?」
「うっ!わっ!」
回れ右して、着物の袷を押さえた。
見られた!絶対ブラは見えてた!
女だってばれた!
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