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なんですって?!
中間テストとは何ですか?!
朝いきなり先生が黒板に日程を書き出した。
ため息をつくと、前の席の男子が振り返った。
「福田さん学校休んでたから大丈夫?」
「うん大丈夫……」
じゃ、全然ないんですけど!!
チャイムが鳴って久美ちゃんと体育館へ向かった。
「まだ変な夢みるの?」
「……え?……うん……」
私、新選組の夢のこと久美ちゃんに話したっけ?
「睦月がぼーっとしてて、おかしいって充君が心配してたから……」
ぼーっとしてるかな?
確かに頭打ってから、夢ばかり見るからたまに夢なのか起きてるのか分からなくなるけど……
「最近もてるんだよね……」
不満そうにくみちゃんが呟く。
「久美ちゃんかわいいからね!」
「何言ってんの?充君です!気付いてないの?」
「えーマジで?そんなことより!中間てどうしよう……」
久美ちゃんにいきなり体操服入れでおしりをたたかれた。
「マジあの好き好きビームで恋に落ちないのか疑問だ」
「は?」
「私なら一瞬で撃ち抜かれるし……視線にも気付いてもないんでしょう?」
もう一度おしりをたたいて、久美ちゃんは体育館のスロープをダッシュした。
「待ってよ!なんの話?」
「悔しいから教えない!」
久美ちゃんが急に止まって、ぶつかりそうになった。
体育の先生に走るな!と一喝された。
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