~情~

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キッチンから声が聞こえた。 『全部説明するから・・・そこ掛けて』 ・・・・・・ ・・・ 納得もいかないままソファーに座る。 コーヒーを持って隆君が現れた。 『味の保障はしないから・・・』 『どういう事が説明して。くるみはどこにいるの?』 『今日、俺が帰ってきたらこういう状況だった。』 『は???前触れもなしに??』 ・・・・・・・ ・・・ ・ 黙る隆君。 『ねぇ 話してくれるじゃないの??』 と口調を荒げた私がいた。 『日曜に・・・・ちょっとした話し合いがあって・・・』 『どんな話し合い?』 『俺と・・・くるみと・・・彼女』 何ていったこの人・・・・・ 彼女って何? 『彼女って何?』 『ハー・・・』 とため息を吐く隆君がいた。 『俺・・・くるみと結婚して幸せだったんだ・・・でも・・・・・・・・・・・』 『でも何なのよ!!!!!』 『周りはさ・・・・みんなまだ遊んでんだよ・・・・・・』 『だから何なのよ!!!』 『家庭は幸せなんだ・・・だけど遊びたかったっていうか・・・・・・』 プチっと血管がきれる感じだった。 『あなた達はそれをわかって結婚したんじゃないの?浮気じゃないよ?不倫だよ?』 ・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ ・ 分かってる・・という表情の隆君がいた。 私が責めるのはお門違いかもしれないとは思った。 けどくるみが可愛そう。 家で一生懸命に家事をこなしなれない子育てをしていっぱい我慢してきたであろうくるみ。 『不倫なんて絶対許さない』 口が勝手に告げていた。 『分かってる・・・・・くるみと・・・子供達がいなくなって・・・気づいたんだ・・・・・・』 『俺・・・・・馬鹿すぎるよな・・・・』 そう告げた隆君。 確かに周りはまだまだ結婚してる人は半々の年頃。 飲みにいったり遊びにいったり自由になるお金も結婚してる人よりはある。 でもそれを求めて家庭を壊したこの男。
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