第3話

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優しさは不幸せ… アナタのために元気になりたいって、熱を出してる場合ではないのに‥。体中の痛みに耐えなくては、笑わなくっちゃね‥!笑わなくては幸せになれないって、アナタの言葉を信じているわ! 先生は無理と言うけど、私、退院したいの! アナタは、無理をしなくて良いが、一歩踏み出せよ~。大事大事されてたら、何も変わらないって、お前の人生は、お前の物だから、自分のしたいように、歩けよ~。 『お前の面倒くらいは、俺が見てやるよ!二人で…知らない土地に行くか?』 この土地にいたら、知り合いが、多すぎるから…、俺だけ見つめて暮らせる土地へ! 一戸建ての小民家!味のある家ね‥。寒さが苦手な私に、ふさわしい土地だね。病院からも近いのね‥! 風が、風が気持ち良い! 小さなチャペルで,二人きりの結婚指輪を交換した。バタンとドアが開いた。 『なんじは、如何なる時も、この男を愛する事を誓いますか?』 えっ、えっ。 誓いますか? アナタは慌てて『はい』と… もちろん、私も『はい』 牧師様は、優しく、ゴメンゴメンね‥!誰か、怪しい人が来たかと思って、見てたんだ! 牧師様は、神様と私が見届けたからね! アナタと二人の生活は楽しかったが、アナタは仕事に出掛けると、一週間は最低に帰らない!前の元夫で,慣れてはいるが、知らない土地では、寂しかった。 3ヶ月が過ぎ、アナタの帰りが遅い日が、増えていった頃、不安が頭を横切る!浮気、浮気、知ってはいたが浮気者だと、聞いた事があるから! 辛い! やっぱり! 電話をかけてみよう。携帯は電波が悪い所?電源が入ってない? あっ!!つながったわ‥。ガチャ、離れた所で、人の携帯に出るなよ~。アナタの声!笑い声は女の人ね‥。 やっぱり! 神様は幸せをくれないんだね!こんな私には、幸せと不幸せは…紙一重!
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