第2話

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結局、タダノリの意見が通り。 私たちはなにも見えない吹雪の中を歩いていたのだった…。 「もう腹減ったよ…」 歩くのを提案したタダノリが音を上げた。 「タダノリが歩くって言ったんじゃん~。」 チカコが柔らかく返事をする。 「そうだけどさ…」 渋々返事をするタダノリ。 そこで私はこう言った。 「どっかに小屋でもあればね…」 その言葉以降30分。 沈黙の時間が続いた…。 だがいきなり先頭で歩いているゴウが大声を上げた。 「建物だ!」 その声で顔を上げた私は思わず目の前にあるモノに呆然とし足を止めてしまった。 そこにはなんととてつもなく大きい館が建っていたのだ… 「嘘でしょ…」 ポカンと口を開いていたチカコが言った。 「ここで休んでく?」 タダノリがそう言うとゴウは軽く頷き。 館のドアへ近づいて行った。 ゴウがドアを開けると。 目の前には少し薄暗い廊下が見えた。 その廊下の左右にドアが複数あり、右奥に二階への階段らしきものも見えた。 四人は中に入り、色々な部屋を探索し、リビングらしき部屋を見つけた。 タダノリに呼ばれ部屋に入ると。 部屋の電気がついており。 ガラスのテーブルに高そうな椅子が四つ綺麗に整っていた。 四人は各自席につき、椅子に腰を下ろす。 「俺たち、運いいかもな」 ゴウが安堵の息を漏らしながら言った。 「そうだね。」 チカコも安堵の息を漏らす。 次にタダノリがこう言った。 「違う部屋には調理室や一人部屋みたいな部屋もあったよ!」 その言葉に対し私はこう言った。 「もし吹雪が止まなかったら、泊まっちゃう?」 この言葉に全員が賛成し。 そのあと部屋割りをして。 決められた部屋に四人共入室したのだった。 そして悲劇はこの後から始まった…。
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