予兆-第一夜-

あの後、みんなで非常食をリビングで食べ。

その日は眠りについた。

だが寝ている私の耳にチカコの悲鳴が入ってきたのだ。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁーー!!!!」

館の中にチカコの悲鳴が響いた。

「どうした!?」

飛び出してきたゴウが叫んだ。

「そ…そこの…ロウソクが…」

震えた声で答えるチカコ。

「なんだ、ロウソクか！てっきり化けものでもでたかと思ったぜ。」

焦り半分笑い半分でゴウが言った。

「たまたまじゃないんですか？」

冷静にタダノリが言った。

この時から、私は悪い予感がしていた。

チカコは震えたまま立てずにいた。

ゴウがチカコを助けに行き。

部屋まで送って行った。

そのあと眠りに着いた四人。

だがこの日の不可解なことはこれでは終わらなかった。

私は悪い夢を見た。

知らない二人の男が部屋で言い争っているのをドアの隙間から見ている夢。

一人は若い男。
もう一人は少し年をとっている老人。

私は少しの間言い争いを眺めていた。

少しすると若い男が言い争いを中断し、ドアに向かい歩いてくる。

私はなぜか小走りで逃げようとした。

だが若い男が出てくると同時に、私はドアのほうを振り向いた。

そうすると若い男はなにかを叫びながらこちらへ迫ってくる。

声はでていない口パク状態だ。

私の足はまるで固まったように動かない。

若い男は近くに来ると叫びながら拳を振り上げた。

そして怖がる私に拳を振り下ろした。

“殴られる”

そう思った瞬間に目が覚めた。