店員さんとお客さん

2/6
前へ
/126ページ
次へ
「のむ」 こと野村健太との出会いはしょうもない始まり方だった。 その頃の私は、、、 のむもかな。 お互いこんな関係になるとは思ってなかった。 裏の顔。 仮面の内側の二人だけの秘密。 スーパーの深夜バイトを副業でしてた私。 のむは近くに越してきた大学生。 なつっこい子犬みたいな笑顔と性格で話しかけてきたのむに 「なんかかわいい弟ができたみたーい」 なんて感覚で相談に乗ったり たわいない世間話や夢の話を毎日かわしてた。 身長182センチ 身長は大きいけど 華奢な体型。 猫みたいな癖っ毛に 女の子みたいな中性的な顔に警戒心は皆無だった。 「そういえば、舞って何歳なん?」 佐賀の方言が抜けない喋り方に へらっと 「あは、また佐賀出てるよw てか言わなかったっけー?あたし27だよー」 「はぁああッッ?まぢかよっ」 ∑ビクゥっ!!! 「まぢかよ、、、、。詐欺だ。」 いや 詐欺した覚えは全くないです。 「1個とか2個上と思っとった。姉サンやんwつーかアラサーやんww」 「だwまwれw」 のむは未成年と思いきやギリギリ成人してるとのことで← 何故か盛り上がり 飲みに行こうっっという流れに。 あのとき 店員とお客さんぢゃない関係が始まったんだ。 店員とお客さんのままでいれたら苦しまずにいれたのにな。 子犬に癒されて今も 相談を聞いていたかな。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加