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一年間通い慣れた通学路を約一ヶ月振りに歩く。
「ーょう!ねぇ、凌ってばーっ!」
後ろからの怒り気味の声にビックリして、振り向く。
「お、おはよー!志乃。でも、そんな大声出さなくても聞こえてるよっ」
「えーっ!絶対嘘。だって何回も呼んだよ?」
なんて首を傾げる志乃は可愛すぎる。なんで、こんな私と仲がいいのか不思議で堪らない。
「それにしても、相変わらずな格好だよね(笑)本当ださいね(笑)」
「だって色々面倒だもん」
志乃は毎度の様に私の格好を見ては笑う。
ダサい格好をしてるのは百も承知。
休日みたいにお化粧すればいいのにー
なんて呟く志乃に「それは口にださない!遅刻するから早く!」と声をかけ学校までの道を急ぐ。
「あっ!!」
突然大声を出して校門前で立ち止まる志乃。
「ビックリさせないでよっ!どうしたの?」
「忘れてた、、、今日のクラス発表」
って今日の中で一番大事じゃないの?と心の中で突っ込む。
「凌と今年も一緒でありますように」
忘れてたしのが羨ましい。内心ずっと思ってたから志乃と一緒がいいって。
「私も志乃と一緒がいい。」
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