第1話

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一年間通い慣れた通学路を約一ヶ月振りに歩く。 「ーょう!ねぇ、凌ってばーっ!」 後ろからの怒り気味の声にビックリして、振り向く。 「お、おはよー!志乃。でも、そんな大声出さなくても聞こえてるよっ」 「えーっ!絶対嘘。だって何回も呼んだよ?」 なんて首を傾げる志乃は可愛すぎる。なんで、こんな私と仲がいいのか不思議で堪らない。 「それにしても、相変わらずな格好だよね(笑)本当ださいね(笑)」 「だって色々面倒だもん」 志乃は毎度の様に私の格好を見ては笑う。 ダサい格好をしてるのは百も承知。 休日みたいにお化粧すればいいのにー なんて呟く志乃に「それは口にださない!遅刻するから早く!」と声をかけ学校までの道を急ぐ。 「あっ!!」 突然大声を出して校門前で立ち止まる志乃。 「ビックリさせないでよっ!どうしたの?」 「忘れてた、、、今日のクラス発表」 って今日の中で一番大事じゃないの?と心の中で突っ込む。 「凌と今年も一緒でありますように」 忘れてたしのが羨ましい。内心ずっと思ってたから志乃と一緒がいいって。 「私も志乃と一緒がいい。」
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