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鐘の音
爆竹の音だけが鳴り響く中
塗装禁止の壁が剥がれだす
あら捜しが始まった頃合で
西へ行った船長の報を聞く
神になった逸話に入り込み
呼吸する事を忘れていたら
触れるタイミングを逃した
静かにパズルを断念すると
ちぢれた皺が愛おしくなる
蝙蝠みたいに咲いた花達が
踊りの取引で夜を明かして
手袋の夢を見損ねてしまう
昼が来た記念に蝋燭を点し
気付かれないよう腰を折る
越冬する為に訪れた避暑地
刺激がヘソを救い上げると
完了のフレーズが流れてた
なりふりかまってられない
激しい眼差しが心を枯らし
たたずむ生物が地をつなぐ
世界に響く鐘の音に包まれ
焦る感情を表す言葉を探す
未だ答えは導き出せてない
共感できない話を聞かされ
メンヘラの烙印を押された
そんな事も思い出になって
激しい刺激も心地よくなる
リスキーなチャンスが過ぎ
他人の声が鐘の音に重なる
ギリギリ聞き取れなかった
そして途切れがちになって
いつしか静かになっていた
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