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録律
ゼロにした意識の中から
ファンファーレを伴って
ケープを巻いたリアルが
声高らかに研ぎ澄まされ
快楽のベールを切り裂く
スピードアップを重ねて
ハイパーな憂鬱が加速し
何かと間違える事を期待
それを言い換えたくなり
ミジメになりながら無言
三つ子の教えを唱えつつ
曲がり角を曲がると福耳
若い娘は美人と唱えつつ
子供にその視点を変えた
置き去りにした人形達が
緑の炎のカルデラに落ち
言い掛かりを付けられた
そんな想像に殴られた後
うずくまり讃美歌を聞く
柿の木の下のイメージが
母の泣く姿を呼び覚ます
庭の片隅で肩を揺らして
しんしんと降る秋に濡れ
今日につながる輪を成す
それはいつも少し違って
それは熱量の違いが原因
扉を開けたら絆が切れた
多分次に生まれる偶像が
不愉快を下手にさせると
何とは無しに感じていた
それから不精になろうと
心の音に耳を傾けていた
アップテンポの脈動達と
不整脈とのハーモニーを
ざわめきながら聞いてた
その時浮かぶ言葉は魔物
記憶コンテストの締切が
もうすぐだと挨拶された
ふと偉くなった気になる
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