かなでりあ

秋田県あるある編

　
『なまはげ』

※ｶﾎ

｢秋田県といえばそう！なまはげ！悪い子はいねがｰという台詞で有名ですよね｡いやｰ､それにしても迫力があって怖いですね～｡でもなまはげって神様なんですよ───｣

ﾃﾚﾋﾞの中で､とある局のｱﾅｳﾝｻｰが笑顔で話していた｡喋ることが本業であるｱﾅｳﾝｻｰだが､喋っていて口が疲れないのだろうか｡時々それが疑問に思う｡

それはさて置き一言物申したい｡ずっと思っていたことを｡ずっとｲﾗｲﾗしていたことを｡

｢どうして秋田県＝なまはげなんだぁ!!秋田にはもっと他にもｷｬﾗがいるだろうが!!しかも生まれて此の方､1度もなまはげにあったことがな……｣

｢ｶﾎうるさい｣

私が一言物申している隣で､ｿﾌｧｰに座っていた妹のﾐｵが冷たい一言を言った｡

｢だってだって､いっつも秋田県といえばなまはげなまはげって…｣

｢そんなのどうでも良いじゃん｡とにかくうるさい｡ﾃﾚﾋﾞの音が聞こえない｣

｢はい……｣

なまはげよりも妹の方が怖いです｡