秋田県あるある編

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  『あねっこ』 「ねぇねぇしーちゃん。ゴキブリ見たことある?」 「そう言えば見たこと無いね」 「よくアニメでさ、ゴキブリが出たら女の子達がキャーって悲鳴あげるじゃん?」 「うん」 「その姿がめっちゃ可愛いんだよね!」 「そう思っているのはカホだけだと思う」 「酷いよしーちゃん…!でも見てみたいよねゴキブリ」 「そうねー、確かに見てみたいかも。カサカサって素早く動いて」 「パタパタって飛ぶ。どんなの何だろう」 しーちゃんと2人でゴキブリの姿を想像していると、クラスメイトの女子が悲鳴をあげた。 「きゃーあねっこ!!誰かあっちにやってよ!!」 『あねっこ』 それは臭い匂いを出す茶色い亀虫のこと。秋田県民は亀虫をあねっこと言うのだ。 言わない地域もあるかもー。 雑学はどうでも良くて、今は緊急事態だ。 あねっこを早く外に出さないと強烈な刺激臭が…。 「うわっ!くっせー!!」 お、遅かったーΣ(´□`;) 事態は更に広がり、教室内は悲鳴と刺激臭とくっせーの嵐で大混乱だ。 この光景はまさにゴキブリが出た時と同じ。しかも、匂いの追加攻撃により被害が増大。 ゴキブリ=あねっこ ゴキブリ<あねっこ この結論を全国に広めたい。
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