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『思い出したくないんです』
「眼鏡持っているなら、コンタクトじゃなくて眼鏡にすれば?」
「眼鏡は曇るし寝る時邪魔だもん」
確かにカホの言う通りだ。ラーメン食べる時、湯気で眼鏡が曇る場面をよく見掛ける。
それから、自習などで暇な時はほとんどのクラスメイトが寝ているが、その時は机に突っ伏して寝ている。眼鏡を掛けていると邪魔になるのだろう。
眼鏡を掛けて生活したことが無いから気持ちはよく分からないけれど、大体はそんな感じだと思う。
「あとね、しーちゃん…」
「?」
「…時に、思い出したくない記憶があるんだよ……」
カホが突然落ち込み、細々と言った。
ちょっと待って!過去に何があったの?気になるけどそれよりも、そんなにも落ち込まないでよ。私はどう対応したら良いのか分からないよ!
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