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妖王は少し考え声を出した。
「あ、雪女の娘はどうだ?」
「雪菜姉さんなら去年行ってまだ留学中です。」
「なら河童の息子は?」
「皿太郎さんは今年から人間界の川掃除の仕事をしてますよ。」
ルイの言葉を聞いてまた考え始める。
「う~ん。あ、小豆洗いの娘は?」
「大豆ちゃんは今年9歳でしょ……」
自分の配下にいる人達の歳くらい覚えててくださいよ。
そんなルイの独り言は妖王に聞こえたかはわからない。
「小豆洗大豆ってひでぇネーミングセンスだな。」
「あんたがつけたんだよ!!」
妖怪は自分達の子供の名前は妖王がつける風習がある。
ちなみに小豆洗いが名前をつけてほしいと頼みにきたとき妖王は湯豆腐を食べていた。
『湯豆腐うま。大豆っていいな。』
その発言で何を勘違いしたかは知らないが小豆洗い夫妻は自分の娘に大豆と名付けた。
「でどうするですか妖王様?」
「ルイ。ちなみに雪菜の次に生まれた子供って何歳だ?」
「9歳の大豆ちゃんですよ。」
その言葉を聞いて妖王は手元にあったお茶をすする。
「はぁ………少子高齢化って怖いよな~」
「いやいや。真面目に考えろよ!!」
「俺年金貰えるかな?」
「知らんがな!!てか妖怪に年金制度なんてないですから。」
二人の人選はまだまだ続く。
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