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ルイが呆れ果てているとき妖王はお茶を飲みながら違うことを考えていた。
(こいつ屋敷に来たときは可愛かったのにな。)
ルイはもともとこの屋敷で使用人をしていたわけではない。
10歳の時屋敷の前にいたのを発見されて保護したのだ。
不思議なことにルイには10歳までの記憶がない。
(あれから6年。俗に言う反抗期か?)
妖王は溜め息を吐きながら湯飲みを机に置く。
(ん?)
妖王にある考えが浮かぶ。
「ルイお前今何歳だ?」
「何ですかいきなり?」
「いいからいいから。」
「えっと確かこの屋敷に来たのが10歳の時で今年で6年目なんで16歳ですけど。」
「そうか。」
魔法学園留学条件一
年齢16歳であること。
(クリア。)
「そういえばルイは人間界の勉強に興味があったよな?」
「ありますけど。」
ルイは人間界の歴史や人間が使う魔法に以前から興味があり時間があるときに独学で勉強していた。
「今もしてるのか?」
「したいんですけど時間が無くて出来ないんですよ。何処かの誰かがちゃんと仕事をしないから。」
嫌みを込めて睨むが妖王は気づかない。
魔法学園留学条件二
勉学に対して意欲があるもの
(これもクリアだな。)
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