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するとどうでしょう。
今までぴくりとも動かなかったジャム開け職人こと
――柚木 冴丸が、
「呼ばれて飛び出てポポポポーン! 」
物凄い勢いでダンボールから飛び出してきました。
もちろんスッポンポンで。
「うわあぁぁ」
これにはマルチェロくんも、
驚いて、尻餅をついてしまいました。
「マスター、
ちょっ、マスター、大丈夫かいな」
心配した冴丸くんが、
マルチェロくんに手を差し伸べます。
「…………」
しかしマルチェロくん、
その手を取ろうとしません。
ある一点を見つめたまま、
フリーズしているのです。
「…………ん? ん? なんでっか。俺のカルパス凝視して。
あぁ、……でかいって?
うんうん、そんなん言われんでもわかってますって。
そりゃもうどうだけヒーヒー……」
鼻高々な冴丸くんのトークを黙ってきいていたマルチェロくんでしたが、
いよいよ限界でした。
なんてったってマルチェロくん。
アレのサイズもミニチュアなので、
俺のでがいぜ自慢をしようとした冴丸くんを敵としか思えなかったのです。
「……言いたいことはそれだけか」
マルチェロくんは、
そばにあったハサミを手に取り、
冴丸くんのアレに突き付けました。
目は完全に、ヤンデレCDの妹の目なのです。
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