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時間切れと同時に召喚していたモンスター達も消えていたのだ。 『ぐはっ!ぐあっ!』 形勢は一気に逆転してしまった。ジュエルを換える暇も与えられず、翻弄される。 『く、そっ…!』 地に伏す身体に迫る足音。 万事休すだ。 ーーーーーーー 戦いの様子を映したモニターを眺め、男はほくそ笑んでいた。 「やはりあのライダーも、多勢に無勢というわけか。気味が良い」 カツカツと背後に固い靴の音が響く。 「ご機嫌がよろしいようで何よりですわ、ムッシュー」 凰蓮・ピエール・アルフォンゾだった。 「ああ、実に気分がいいね。支配者たる私に逆らうものは誰であろうと、抹殺する」 「…その対象にならないことを祈りますわ」 「ふ…まさか。とはいえ、次はリベルなんぞに負けないようにしてくれたまえ」 「承知いたしましたわ…あら?」 従順に返事をした凰蓮の目がモニターに釘付けになった。 それに釣られ、モニターに映るものを見た男の表情は驚愕に満ちていた。
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