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「頭、真っ白になってたのか? おいおい、大丈夫かよ、そんなことで」
三笠くんが僕を責めるが言い返せない。
周囲を見渡しても、早く引けみたいな視線を向けてくる。
僕は三笠くんが言うように、頭が真っ白になっていたんだと思う。
「どうしました? 最後に引きますか?」
「いえ、引きます」
慌てて僕はマリオネに視線を合わせる。
マリオネが箱を差し出す。
スクリーンか何かに表示されたのをストップと言って止めたりするのかと思ったら、箱に手を入れて、紙を引くという原始的な方法だったので少し笑ってしまいそうになる。
その笑いを堪えながら、僕はくじを引く。
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