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「いやあ、大変なことになったっすね」
全体的に淀んでるオレっちらの高校を盛り上げるために、声を張り上げる。
「……何が大変よ。大変すぎなのよ、バッカじゃないの」
「おやおや言われてしまったぞ、邨田くん」
「御老公。そう言うなっすよ。しゃーないっす。オレっちら6人しかいないっすからね」
「おやおや、自虐かい。けどまあその通りだ。中部地方代表はキミたちしかいない。分かる。中部地方に高校生はもう6人しかいない。キミ達の高校しか生き残ってない」
「しかも、一年生は全滅ッスよ。オレっちら、二年四人に三年の先輩らふたり。これだけで勝ち抜かなきゃならないっす。つーか、北海道のやつらなんなんっすか」
「ああ、北海道地方代表1ね。でも彼らの高校は600人近く死んでるんだよ。キミらの学校よりも死んでるよ」
「それ言われるとなんとも言えないっす」
「ってか、そんな話してる場合? 誰が行くか決めないと」
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