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「あ、オレっちイヤっすよ。真剣衰弱ムリっすもん」
「そういう問題でもないわ。きちんと話し合って決めないと」
「でも実際問題ムリじゃない。誰が行くとか。ぼくも真剣衰弱得意なほうじゃないよ」
「得意とか不得意とかあるのかね? やっぱり記憶力?」
「キミたちがそういう相談する必要はないよ」
オレっちたちが相談していると油井家センパイがそう言った。
「ここは僕と亜衣子で行く」
「でも……」
「いいんだ。それに僕たちは暗記が得意だからね」
そう言って油井家センパイは乾いた笑いをオレっちらに向けた。
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